IT NEWS / 2026-10-28

ITニュース:2026年10月28日

GMOへの攻撃者サイトのドメイン停止が確認された一方、ヤクルト本社や電力・ガス取引監視等委員会のサイトでも不正アクセスが判明し、被害が広がっています。Apple製品・Chrome・Firefox・Windowsで重要な更新が相次いでおり、経産省は中小企業向けの無料相談窓口を設けました。

本日の主なトピック
  • ヤクルト本社・電取委のサイトに不正アクセス:企業や国の機関のサイト停止が続き、影響範囲は調査中です。
  • GMO攻撃者サイトのドメイン停止を確認:GMOは拡散行為に法的措置をとる方針も示しました。
  • Apple・Chrome・Firefoxで重要な更新:Webページを開くだけで攻撃される脆弱性などが修正されています。
  • Windows向けに証明書を除外する定例外パッチ:秘密鍵が侵害されたeMudhraの証明書を信頼リストから外します。
  • 経産省が中小企業向け無料のサイバー相談窓口:全国のよろず支援拠点などで何度でも相談できます。

1. セキュリティ・不正アクセス

GMO不正アクセスの攻撃者サイト、ドメイン停止を確認

GMOインターネットは10月28日、犯行声明や顧客情報とされるデータを掲載していたサイトについて、ミラーサイトを含めドメインの停止を確認したと発表しました。同様のサイトは見つけ次第テイクダウンを進め、悪質な転載・拡散には刑事告訴を含む法的措置をとるとしています。

出典:ITmedia NEWS

ヤクルト本社の公式サイトが不正アクセスで停止

ヤクルト本社の公式サイトが不正アクセスを受け、10月26日夜からメンテナンス表示が続いています。28日午前時点で再開の見通しは示されておらず、顧客情報への影響は「調査中」とされています。

出典:ITmedia NEWS

電力・ガス取引監視等委員会のWebサイトに不正アクセス

経済産業省は10月28日、電力・ガス取引監視等委員会のサイト(事業者からの定期報告を受け付ける「デントリネット」)が27日未明に不正アクセスを受けたと発表しました。サイトは停止され、情報流出の有無や原因は調査中です。

出典:経済産業省

iPhone・Macなどに更新、Webを見るだけでコードを実行される脆弱性を修正

Appleは10月26日(現地時間)、iOS/iPadOS 27.2やmacOS Golden Gate 27.2などのセキュリティ更新を公開しました。WebKitの脆弱性では細工されたWebページを開くだけで任意のコードを実行されるおそれがあり、旧機種向けのiOS 18.7.11で修正された脆弱性については悪用された可能性の報告があります。

出典:PC Watch、Security NEXT

Chrome 156で52件、Firefox 159で167件の脆弱性を修正

Googleは「Chrome 156」の更新で52件の脆弱性を修正し、うち4件は最も重要度が高い「クリティカル」です。Mozillaも「Firefox 159」を公開し、167件の脆弱性を修正しました。Firefox 159ではパスワードマネージャーがサイドバーに標準表示されるようになっています。

出典:Security NEXT、Security NEXT、GIGAZINE

米CISA、BrotliとAdobe Commerce/Magentoの脆弱性の悪用を確認

米CISAは10月27日(現地時間)、圧縮ライブラリ「Brotli」の脆弱性(CVE-2026-111497)と、「Adobe Commerce」「Magento」のファイルアップロード処理の脆弱性(CVE-2026-48356)を、悪用が確認された脆弱性の一覧に追加しました。

出典:Security NEXT

「対策を後回しにしたサーバが軒並み狙われている」とラックCTOが警鐘

ラックの倉持CTOは10月28日の講演で、脆弱性診断の先送りやWAF未導入、古いPHPの使用が続くシステムが狙われていると指摘しました。AIで攻撃が速くなり月1回の更新では追いつかないおそれがあるとして、サーバーへのEDR導入や外部への不審な通信の監視を勧めています。

出典:ITmedia NEWS

AI音声の詐欺電話、6人に1人が応じる可能性

米ハーバード大学やMetaなどの研究者が米国の成人4,100人で検証したところ、AI音声による詐欺シナリオに「応じる」「分からない」と答えた割合は平均16.5%でした。応じるかどうかを左右したのは声の自然さよりも、緊急性や同情に訴える話の内容だったとしています。

出典:ITmedia NEWS

2. 生成AI・DX

Keynote・Pages・NumbersにAIアシスタント、MCPにも対応

アップルはサブスクリプション「Creator Studio」を強化し、Keynote・Pages・NumbersやLogic ProにAIアシスタントを追加すると発表しました。Keynote・Pages・NumbersはMCPに対応し、外部のAIエージェントが文書を読み取り・編集できるようになります。アシスタントは当面ベータ版で、米国英語のみの提供です。

出典:Impress Watch、GIGAZINE

通話するだけでAIが要約・CRM登録、「AmiVoice Mobile Genie」

アドバンスト・メディアは、法人携帯の通話をAIで解析して要約やSalesforceなどへの登録、フォローメールの下書きまで行うサービス「AmiVoice Mobile Genie」を発表しました。説明不足の検知やカスハラ判定の機能もあり、11月2日に提供を始めます。

出典:ITmedia Mobile

3. クラウド・ソフトウェア

Windowsに定例外パッチ、侵害されたeMudhraの証明書を除外

Microsoftは、eMudhraの一部の中間CA証明書で秘密鍵が侵害された問題を受け、該当する証明書を信頼リストから外す定例外パッチをWindows 11/10向けに公開しました。証明書リストが自動更新されない環境が主な対象で、Windows 11 24H2/25H2/26H2ではKB5134133です。

出典:PC Watch

Discord、公開サーバーの会話がGoogle検索などに表示されるように

Discordは、メンバー1,000人以上で誰でも参加できる「発見対象」のサーバーについて、11月16日からAIによるチャンネル要約を、12月中旬からは投稿本文をWebで公開すると発表しました。日本では初期設定がオンで、ユーザー設定やサーバー設定から無効にできます。

出典:ITmedia NEWS

4. 製品・ハードウェア

TP-Linkのルーター、米FCCが電波出力の制限違反を指摘

米FCCは、TP-Linkのルーター4機種の認証申請に虚偽または不正確な情報があったと暫定的に判断し、うち3機種は許可を大きく超える出力で電波を発していたと指摘しました。懸念が解消されなければ、旧製品の販売禁止につながる可能性があると報じられています。

出典:GIGAZINE

5. 行政・制度

経産省、中小企業向けの無料「サイバーセキュリティ特別相談窓口」を設置

経済産業省は、全国47都道府県のよろず支援拠点と中小機構の「IT経営サポートセンター」に、中小企業・小規模事業者向けのサイバーセキュリティ特別相談窓口を設けました。無料で何度でも相談でき、対策の進め方や被害時の相談先を案内します。

出典:ネットショップ担当者フォーラム

中小企業が今日やるべきこと(株式会社情報システム室の視点)

  • 社内のiPhone・iPad・Macを最新のOSに更新し、ChromeやFirefoxも再起動して最新版になっているか確認しましょう。
  • WindowsパソコンでWindows Updateが止まっていないか確認し、自動更新を無効にしている端末には今回の定例外パッチを適用してください。
  • 自社サイトやサーバーで古いPHPや更新していないソフトウェアが動いていないか洗い出し、後回しにしている更新や診断の予定を前倒ししましょう。
  • 家族や取引先を名乗る急ぎの送金依頼は、電話の声が本人らしくても一度切って、登録済みの番号にかけ直して確認するルールを社内で共有しましょう。
  • セキュリティ対策に不安があれば、経産省の無料相談窓口(よろず支援拠点など)や身近なIT事業者に早めに相談しましょう。

情報ソース

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