IT NEWS / 2026-10-30

ITニュース:2026年10月30日

無印良品の「MUJIアプリ」で最大約2726万件、松屋のアプリで約238万件の個人情報漏えいが相次いで公表され、暗号資産取引所Binanceでは約9900億円規模の不正出金が発生しました。ヤマハ製ルータやChrome、Ivanti、Cisco、GitLabなど身近な製品の脆弱性情報も多く、PHPの脆弱性対応で自治体サイトの停止が続くなど、更新管理の重要性が改めて浮き彫りになった一日でした。

本日の主なトピック
  • 無印良品「MUJIアプリ」で最大2726万件漏えい:不正アクセスによりメールアドレス・生年月日・性別が漏えいした可能性があり、なりすましメールへの注意が呼びかけられています。
  • 松屋のアプリ管理システムに不正アクセス、約238万件:氏名・住所・電話番号などが漏えいし、一部は暗号化パスワード等も含まれます。
  • Binanceで約63億ドル(約9900億円)の不正出金:エンジニアのノートPC侵害が起点とみられ、端末管理の重要性を示す事案です。
  • ヤマハ製ルータ「NWR100」に深刻な脆弱性:CVSSv3.1で9.8のコマンドインジェクションなどがあり、修正ファームウェアが公開されています。
  • PHP脆弱性で31市町村のサイトが停止継続:IT人材の不足などから修正に時間がかかり、少なくとも200自治体が何らかの影響を受けています。

1. セキュリティ・不正アクセス

無印良品、MUJIアプリで最大約2726万件の個人情報漏えいの可能性

良品計画は、外部からの不正アクセスにより退会者を含む最大約2726万件のメールアドレス・生年月日・性別が漏えいした可能性があると発表しました。クレジットカード情報や氏名・住所・電話番号は含まれないとし、該当者へ順次連絡するとともに、なりすましメールへの注意を呼びかけています。

出典:Impress Watch、ITmedia NEWS

松屋公式アプリの管理システムに不正アクセス、約238万件が漏えい

松屋フーズホールディングスは、松弁ネットやモバイルオーダーなどの利用者約238万件の会員ID・氏名・住所・電話番号などが漏えいしたと発表しました。うち約2000件(最大3000件)は生年月日・メールアドレス・暗号化されたパスワードも含み、原因は調査中です。

出典:Impress Watch、ITmedia NEWS

Binanceで不正アクセス、推定被害約63億ドル(約9900億円)

暗号資産取引所Binanceは不正な取引・出金を確認し、一部サービスを一時停止しました。初期調査ではエンジニアのノートPCが侵害され、サービスコンテナ経由で不正出金された可能性が高いとしており、損失は自社資金などで全額補填する方針です。Binance Japanへの影響は確認されていないとしています。

出典:Impress Watch、ITmedia NEWS

2026年度の不正アクセスによる漏えい被害、延べ約2.6億人に

個人情報保護委員会の資料によると、2026年4月1日から10月16日までの不正アクセスによる個人データ漏えいの影響は延べ約2.6億人(重複含む)にのぼりました。10月に急増し、年度全体の約4割を占めています。

出典:Impress Watch

bitFlyer、暗号資産の外部送付や出金にパスキー認証を導入

bitFlyerは、暗号資産の外部送付、送付先アドレスの登録、日本円の出金の3つの操作でパスキー認証を導入しました。フィッシング耐性を高める狙いで、現時点ではログイン時には利用できません。

出典:Impress Watch

2. 脆弱性・注意喚起

ヤマハ製無線LANルータ「NWR100」に複数の脆弱性

OSコマンドインジェクション(CVE-2026-97854、CVSSv3.1で9.8)と、エクスポートした設定ファイルを認証なしで読み取られるおそれがある脆弱性(CVE-2026-109822)が判明しました。ヤマハは修正版ファームウェアを公開しています。

出典:Security NEXT

Chrome 156で脆弱性21件を修正、「クリティカル」も

GoogleはChrome 156.0.8078.79/80を公開し、MediaStreamのメモリ破損(CVE-2026-76024、重要度クリティカル)を含む21件の脆弱性を修正しました。更新は順次展開されます。

出典:Security NEXT

Ivanti Connect Secureで追加の脆弱性2件、連鎖攻撃を確認

Ivantiは、既知の認証回避の脆弱性に加え、権限昇格(CVE-2026-111357)とファイルアップロード(CVE-2026-118527)の脆弱性を組み合わせた攻撃を確認したと公表しました。一部顧客が影響を受けており、修正版と復旧手順を提供しています。

出典:Security NEXT

米CISA、Ciscoのファイアウォール製品とGitLabの脆弱性悪用に警鐘

CISAは、Cisco Secure Firewall ASA/FTDのサービス拒否の脆弱性(CVE-2026-76418)と、Ruby/Onigmoの整数オーバーフローに起因するGitLabの任意コード実行の脆弱性(CVE-2026-97229)を、悪用が確認された脆弱性カタログに追加しました。

出典:Security NEXT、Security NEXT

macOS付属のgitやcurlが侵害された電子証明書を信頼したまま

秘密鍵が侵害されたeMudhraの中間CA証明書を、macOSに付属するgit・curl・python3などの開発者ツールが依然として信頼していると報告されました。通信の傍受や認証情報窃取のおそれがあり、Safariなどは対処済みですが、開発ツールは記事執筆時点で未修正です。

出典:GIGAZINE

3. 生成AI・DX

Gemini、チャット上でPDFやドキュメントの作成・編集に対応

Geminiアプリのチャット画面で、ドキュメント・PDF・プレゼンテーション・スプレッドシートを直接作成・プレビュー・編集できるようになりました。PDFはWeb版とモバイル版、Googleドキュメントなどの形式はWeb版で利用できます。

出典:Impress Watch

中小製造業ニチエツ、Geminiでベトナム工場への指示を正確に

横浜の産業機械メーカー・ニチエツは、Google Workspaceの有料版Geminiで日本語の設計意図をベトナム語の作業指示に変換し、翻訳ミスによる手戻りを改善しました。国内ではリモート保守の仕組みで出張を8割以上削減したとしています。

出典:ITmedia NEWS

4. 行政・制度

PHPの脆弱性対応で31市町村がサイト停止を継続

PHPの深刻な脆弱性を受け、29日夜時点で少なくとも31市町村が公式サイトを停止・縮小しており、少なくとも200自治体が何らかの影響を受けたと報じられました。IT人材の不足や古いサイト構成が修正の遅れにつながっています。

出典:ITmedia NEWS

総務省、GMOへの攻撃者サイトのブロッキングを通信各社に要請

総務省は27日付の文書で、GMOインターネットの顧客情報とされるデータを掲載した攻撃者サイトの遮断を通信業界団体経由で要請しました。通信の秘密との兼ね合いが課題となる中、GMOは28日に攻撃者サイトのドメイン停止を確認したと発表しています。

出典:ITmedia NEWS

中小企業が今日やるべきこと(株式会社情報システム室の視点)

  • MUJIアプリや松屋アプリを利用している社員がいれば、漏えい情報を使ったなりすましメールに注意するよう社内で周知する。
  • ヤマハ製ルータ(NWR100など)やCisco・Ivantiのリモートアクセス機器を使っていないか確認し、該当すれば修正版ファームウェアを適用する。
  • 社内PCのChromeを最新版(156.0.8078.79以降)に更新し、再起動まで済んでいるか確認する。
  • 自社サイトやWebシステムでPHPを使っている場合、制作会社・保守業者に脆弱性対応の状況を問い合わせる。
  • 業務アカウントでパスキーや多要素認証が使えるサービスは設定を有効にし、管理者のPCの保護(OS更新・EDR等)を見直す。

情報ソース

掲載している要約は、各報道機関・公的機関の記事をもとに株式会社情報システム室が独自にまとめたものです。正確な情報・詳細は、必ず出典元の記事をご確認ください。各記事の著作権は、それぞれの配信元に帰属します。

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