IT NEWS / 2026-11-03

ITニュース:2026年11月3日

文化の日で国内の発表は少なめでしたが、GMOの不正アクセス問題の検証記事が相次ぎ、事前の指摘が経営層に届かなかった経緯が焦点になりました。海外ではApple決算とメモリ高騰、AnthropicのIPO申請書の修正、MarvellのLumentum買収など、AIとハードウェアに関わる大型ニュースが続きました。

本日の主なトピック
  • GMO不正アクセス、2024年の指摘が代表に届かず:グループ会社の脆弱性指摘への対応の遅れと、経営層への報告基準の不備が会見で問われました。
  • 独連邦議会議員らにAppleがスパイウェア攻撃の可能性を通知:独BSIは、通知を受けた場合は端末が侵害された可能性があると考えるよう呼びかけました。
  • Anthropic、修正IPO申請書を提出:7〜9月期の売上高は169億5600万ドルで、前年同期の約12.3倍でした。
  • Apple決算は増収増益もメモリ高騰が重荷:次期の粗利益率は低下の見通しで、幹部は端末の値上げも否定しませんでした。
  • Marvell、Lumentumを約1150億ドルで買収へ:AIデータセンターの通信需要を見込み、半導体と光通信の技術を統合します。

1. セキュリティ・不正アクセス

GMO「お名前.com デスクトップクラウド」不正アクセス、事前指摘の扱いが焦点に

11月2日の会見を受け、最大2万6739件の顧客VMが影響を受けた問題の検証記事が出ました。2024年にグループ会社のGMOサイバーセキュリティ byイエラエが問題を指摘し、緊急対応は4回行われたものの抜本対策に至らず、熊谷正寿代表には報告されていませんでした。80億円の身代金要求には応じない方針で、侵入経路や再発防止策は未公表です。

出典:ITmedia NEWS、@IT

ドイツ連邦議会議員らのiPhoneにスパイウェア攻撃の可能性

独連邦情報セキュリティ庁(BSI)は、議員らがAppleから攻撃の標的になった可能性があるとの通知を受けたと公表しました。Appleの今回の通知は99カ国の利用者に送られましたが、攻撃者は不明です。BSIは通知を受けたら端末が侵害された可能性があると考えるよう勧めています。

出典:TechCrunch

米軍基地の売店で冷凍庫が異常加熱、サイバー攻撃の疑い

2026年8月、米軍基地内の売店で冷凍庫が霜取りモードのまま加熱を続ける事案が11州で14件報告されました。国防総省はサイバー攻撃を疑って調査中で、断定はされていません。記事は、閉じたネットワークを前提にした制御機器が十分な対策なしにネット接続されている点を問題視しています。

出典:GIZMODO

アルトマン氏「バグを全部修正できるという考えはもう通用しない」

OpenAIのサム・アルトマンCEOがスタンフォード大のMBA学生との対話で、AI時代のサイバーセキュリティ問題が十分に重視されていないと懸念を示しました。対策として、攻撃側と同等の能力を持つ防御用AIへの切り替えを挙げましたが、記事はこの主張に懐疑的な見方も示しています。

出典:GIZMODO

2. 生成AI・DX

Anthropic、IPO申請書を修正 7〜9月期売上高は169億5600万ドル

米SECに提出した修正書類によると、7〜9月期の売上高は前年同期の約12.3倍で、5億6700万ドルの営業赤字でした。計算資源などの将来の支払い義務は総額約8954億ドルで、うち約2138億ドルは一定の条件で解約できるとしています。発行株数や価格帯は未定です。

出典:ITmedia NEWS、TechCrunch

米NYタイムズなどがBraveを提訴、AI企業向けのデータ提供を問題視

ニューヨーク・タイムズは、Braveが著作物を収集してAI企業に提供したとして、マンハッタンの連邦裁判所に差し止めと損害賠償を求めて提訴しました。同じ日にDaily Newsなども同様の訴えを起こしています。Braveはすぐにはコメントしていません。

出典:TechCrunch

AIが画像に隠したメッセージを別のAIが解読する実験

Anthropicの「Fable-5.1」に画像へメッセージを隠させた実験で、解読の成功率はFableが50回中39回、OpenAIのAstraが50回中44回でした。解読時にはメッセージを探すよう指示し、Pythonの利用も認めています。記事は、AI同士の隠れた通信を安全対策で考慮する必要性にも触れています。

出典:GIZMODO

3. クラウド・ソフトウェア

Evernote値上げの裏に200回超の実験

買収したBending Spoonsが2023〜2025年に200回以上の実験を重ね、料金や機能を調整していたと報じられました。日本向け年額は旧Personalの9300円に対し、Advancedは1万7899円、Starterは7099円です。Starterはノート1000件、ノートブック20個までの上限があります。

出典:GIGAZINE

特務機関NERV、防災情報のYouTube常時配信を開始

ゲヒルンが運営する特務機関NERVが、11月2日から防災情報のライブ配信を24時間365日で始めました。無料でアプリも不要ですが、数秒以上の遅延が生じる場合があるため、緊急地震速報は従来のアプリや緊急速報メールとの併用が勧められています。

出典:GIZMODO

4. 製品・ハードウェア

Apple決算、売上高1144億ドル超で増収増益もメモリ高騰が重荷に

2026年7〜9月期の売上高は1144億7700万ドルで前年同期比12%増、純利益は307億1100万ドルでした。在庫は前年同期比で154%増え、ジョン・ターナスCEOはメモリ価格を「前例がない」と表現しています。次期の粗利益率は45〜46%の見込みで、幹部は今後の端末値上げを否定しませんでした。

出典:ITmedia NEWS、GIGAZINE、TechCrunch

Marvell、光通信のLumentumを約1150億ドルで買収へ

全額株式交換で、負債を含む企業価値は約1150億ドル(約18兆円)です。AIデータセンターで増える通信需要に向け、ネットワーク半導体と光通信技術を統合します。完了は2028年上半期の予定で、株主と規制当局の承認が条件です。

出典:ITmedia NEWS

新iPad miniレビュー、有機ELとIP67に対応して11万9800円から

11月6日発売の新モデルは8.5インチの有機ELを採用し、A20 Proとメモリ12GBを搭載します。eSIMのみの対応で、IP67の防水防塵はiPadとして初めてです。価格は2024年モデルより2万円高くなりました。

出典:AV Watch

M6搭載の新iMac、11月6日発売で24万9800円から

基本モデルは10コアCPU、10コアGPUで、Ethernetは2.5Gbpsに高速化し、Wi-Fi 7とBluetooth 6に対応します。24インチのディスプレイやデザインは前モデルからほぼ変わりません。

出典:GIZMODO

中小企業が今日やるべきこと(株式会社情報システム室の視点)

  • 自社のVPSやクラウドサービスで、リモートデスクトップのドライブ共有が初期設定のまま有効になっていないか確認し、不要なら無効にしましょう。
  • 外部や社内から受けた脆弱性の指摘を、誰が判断し、どの条件で経営者へ報告するかを1枚の手順にまとめましょう。
  • FX口座やネットバンキングなど重要な取引のログイン情報を業務用サーバーに保存していないか点検し、多要素認証を有効にしましょう。
  • ネットにつながる冷蔵設備、空調、監視カメラなどの一覧を作り、サポート状況と外部接続の有無を確認しましょう。
  • PCやタブレットの更新予定がある場合は、メモリ高騰による値上げの可能性も考えて、早めに見積もりを取りましょう。

情報ソース

掲載している要約は、各報道機関・公的機関の記事をもとに株式会社情報システム室が独自にまとめたものです。正確な情報・詳細は、必ず出典元の記事をご確認ください。各記事の著作権は、それぞれの配信元に帰属します。

ITニュース一覧へセキュリティ対策について相談する

まだ疑問が残っていたら、直接ご相談ください。

「何から相談していいか分からない」状態でも問題ありません。IT環境の簡易診断・概算のお見積りは無料です。